大学生・社会人のスポーツ活動について
2020年 12月号
2021年 1月号
大学生・社会人のスポーツ活動について
【大学生・社会人の食事の摂り方、注意点】
大学生または実業団に入ったら、一人暮らしをする人もいると思います。食事を作る大変さやありがたみを感じることもあるでしょう。毎日外食だと金銭的に厳しいことも考えられます。調理をしながら、上手にお惣菜などを利用して、自分の体調の整え方やどのようなものを食べたらよいのかを考えるよいきっかけになればいいですね。
栄養素はバランスよく摂取することを心がけます。年齢が上がるにつれて疲労がとれにくくなる、怪我が増えるなどの身体の不調、トラブルが増える傾向にあります。食生活の重要性を、身をもって感じることができるのではないでしょうか。
①偏りに注意する
自分で調理する場合、作れるもの、作りやすいものになりがちです。「またこのメニューか」とならないためにも食事日記をつけることをおすすめします。食材を箇条書きにするだけでもよいです。1週間記入したら、①同じ食品をチェック、②食べていないものを書き出して翌週に生かすことが大切です。写真を撮るのも手軽でよいですが、実際に書き出すことで頭が整理され、考えやすくなるでしょう。
②どうする?アルコールとの付き合い
交流関係が広がり、アルコールを飲む機会が増える人もいると思います。今の時代、無理にお酒をすすめるということはなくなってきましたが、時には誘いを断ることや、初めから自分は飲まない意思を相手に伝えることも必要だと感じます。
アルコールを飲んでからすぐ運動する人は少ないと思います。しかし、練習後にアルコールを飲むことはあるかもしれません。運動量やアルコールの量にもよりますが、運動による脱水症状とアルコールによる脱水症状が一緒におこることが危険です。どうしても飲まなければいけないとわかっている日の運動前、運動中、運動後にはいつも以上に水分補給に気を配る必要があります。できるだけこまめに補給します。
ほかにも、①一気飲みをしないこと(ゆっくり飲む)、②夜は遅くまで飲まないこと、③一緒に食べるものを考えること、④お酒がストレス発散にならないよう解消法を見つけること、⑤毎日飲まないことです。
①一気飲みしないこと(ゆっくり飲むこと)は、空腹でいきなりアルコールを飲まないことでもあります。空腹時に大量に飲んでしまうと低血糖になり、昏睡状態になることもあります。
②夜は遅くまで飲まないように気を付けます。二日酔いのまま運動することも大変危険だからです。肝臓がアルコールを解毒している途中であり、脱水症状を起こす可能性もあります。
③一緒に食べるものを考えることは重要です。アルコールの代謝に必要なビタミンB群と、肝臓の働きを促進するたんぱく質を摂るように心がけます。
④お酒がストレス発散にならないようにすることは、一回のお酒の飲む量を増やさないためにも重要です。色々なストレス発散方法を考えてみましょう。
⑤毎日飲まないことで肝機能を低下させないようにします。
適度なアルコール摂取は食欲を増進させ、緊張をほぐすなどの良い面もあります。自分の競技や運動習慣でどのような目標があるかを再度確認して、アルコールとの付き合い方を考える必要がありますね。
【おすすめレシピ】
鮭のホイル焼き
鮭はEPA,DHAが豊富に含まれています。脳の神経細胞の膜を柔らかくすると言われており、気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。鮭は癖がなく、1年中食べられる
調理しやすい食材となっています。好きな野菜やきのこ類で簡単に作れるのでおすすめです。
~材料~【1人分】
鮭…80~100g
人参…20g
えのきだけ…20g
☆醤油…小さじ2
☆酒・みりん…各小さじ1
☆バター…10g
~作り方~
1 アルミホイルの上に鮭、薄切りにした人参、ほぐしたえのきを並べる。
2 蒸し器または鍋にお湯を張り、蒸す準備をする。
3 Aの調味料をかけて、アルミホイルを閉じて約10分蒸していく。
(途中、様子を見る)
~栄養価~(鮭100gの場合)
エネルギー247kcal、たんぱく質24.0g、脂質12.3g、炭水化物8.2g
以上