炭水化物を食べていますか?
炭水化物を食べていますか?
糖質制限や糖質オフダイエットという言葉を聞いたことがあると思います。
その言葉だけを聞くと「ご飯を抜けばいいのか!」と考える人が多いのではな
いでしょうか?さらには、一部の TV や有名人が「糖質を抜いたら痩せました!」
と言っているのを見たことがあるかもしれません。誤った知識や行動は体調を
崩しかねませんので気をつけましょう!
糖質には種類がある!
炭水化物は構造上、「糖質」と「食物繊維」に分けることができます。そして
「糖質」は多糖類と糖類に分けられ、さらに糖類は二糖類と単糖類に分かれま
す。名前として覚える必要はありませんが、糖質にも種類があること、種類に
よっては体内での消化の経路が異なることを知っておくと、「糖質の種類」を
適切に選ぶことができます!食物繊維は体内で消化・吸収されずに消化管を通
過し、栄養成分などに吸着、水に溶けるなどさまざまな機能があります。
どのような「糖質」を摂れば良いのか?
ご飯、パン、麺類などから糖質を摂取できますが、バナナなどの果物やさつま
いもなどの芋類、ゴボウなどの根菜類からも摂取できます。そして、お楽しみ
の甘いお菓子やジュースにも糖質は入っています。この時考えたいのは、ほぼ
糖質なのか、それともさまざまな栄養素が含まれている糖質なのか?というこ
とです。角砂糖で考えます。角砂糖をそのまま食べる人はほとんどいないと思
いますが、角砂糖はほぼ糖質となります。ご飯はというと、糖質の他にも食物
繊維、ビタミンなども含まれています。そばも同様に糖質のほかにビタミン・
ミネラルが一緒に摂取できます。糖質の種類に気をつけて、さまざまな栄養素
が一緒に取れるものを選ぶことをお勧めします。
血糖値を上げたくないなら・・・
血糖値が上がるのを防ぐために糖質を摂らない選択は間違いです。全く食べ
ないのではなく、より血糖値に影響のあるジュースやお菓子から見直してみま
しょう。ジュース、スポーツドリンクや菓子パンなどに含まれる「果糖ぶどう
糖液糖」の摂取について見直しましょう。満腹感が得られにくく、いつの間に
か過剰に摂取に陥ります。あまりにも身近になりすぎているので、血糖値が気
になる方は、主食であるご飯、パンや麺類を避けるのではなく、「果糖ぶどう
糖液糖」の入っている食品を避けるまたは頻度を減らしていきましょう。ドレ
ッシングや焼肉のタレにも使用されています。
パンの選び方が難しい・・・
菓子パンには気をつけなければいけない「果糖ぶどう糖液糖」が入っている
ものもあるという話をしました。パンの原材料は小麦ですが、商品によっては
どこの小麦を使っているか不明なものが多く、質の確認することができないも
のもあります。国産の小麦粉であれば、農薬の問題などはほとんど心配しなく
ても良いとは考えます。また、パンを製造する過程において脂質や添加物が含
まれる加工品であるという認識を持つことが重要です。食べてはいけないとい
うことではありません。頻度や主食をパンだけにしないことも大切です。
おすすめの主食は結局お米??
糖質制限でまず抜かれることが多いご飯ですが、ご飯を食べただけですぐに
体重は増えません。「果糖ぶどう糖液糖」の過剰摂取、食べている量と動いて
いる量のバランスが崩れているなど他の理由があることがほとんどです。その
過程で、ご飯の量を見直すことは必要かもしれません。ご飯のメリットは、脂
質が少ないこと、他の栄養素が一緒に摂取できること、米に麦や玄米を加える
だけでも食物繊維が摂取でき、食物繊維のおかげで血糖値の上昇も抑制できる
点が挙げられます。また、一緒に食べるおかずの幅もパンよりは広がります。
食べる際に繊維の多い野菜と一緒に食べることやおかずでたんぱく質を摂る
ことで全体のバランスが整います。
たんぱく質だけでどうにかしようと思わないで!
先ほどバランスの話をしました。糖質制限をしている人に多いのは、糖質を
食べずにたんぱく質をたくさん摂ることです。糖質制限をしている人は、たん
ぱく質をたくさん摂る分、身体の中で糖質の代わりにたんぱく質がエネルギー
として利用はされます。しかし、そのエネルギーになる過程でたんぱく質は体
内に窒素が残ります。自分の身体に見合った通常の量を食べていて、身体の働
きが正常な場合は、体内の窒素はアンモニアに変わり、尿素として体外へ排出
される仕組みになっています。ですが、大量に摂取することで、身体の負担が
大きくなり、肝臓や腎臓に負担をかけることになります。
ちなみに糖質はエネルギーに変わると、水と二酸化炭素になるので、代謝にお
ける身体への負担という点ではかかりません。
バランスが大切
病気などで糖質制限が必要な方もいます。その場合は専門家のアドバイスを
元に実施されています。自分自身で独自に行う極端な制限や摂取は身体に悪影
響を及ぼすことが多いです。質や頻度、全体のバランスとして食生活を捉える
視点を持っていきましょう!
〜おすすめレシピその1〜
【枝豆チーズおにぎらず】
難しいことは考えません!枝豆も冷凍のものを使用しました!枝豆とチーズ
でたんぱく質が摂れます。たくわんを入れることにより食感を楽しめるように
なりました。糖質の選択肢を増やせたら良いと思います!
材料 1人分
・ご飯…適量
・おにぎりのり…2 枚
・(冷凍)枝豆…適量
・ベビーチーズ…1 個
・たくわん…適量
作り方
1 ベビーチーズとたくわんは食べやすい大きさに切る。
2 冷凍枝豆は解凍しておく。
3 ラップをひいてその上におにぎりのりを 2 枚少し重なるようにおく。
4 その上にご飯、具を並べる
5 半分におりたたみ出来上がり!
〜おすすめレシピその2〜
【簡単照焼風おにぎらず】
サラダチキンを使ったおにぎりです。火は使いません。タレを先にご飯にもか
けることがポイントです!サラダチキンを大きく切ることで食べ応えがありま
す!
材料 1人分
・ご飯…適量
・おにぎりのり…2 枚
・サラダチキン…適量
・レタス…お好み
・醤油、みりん…各小さじ 1
・マヨネーズ…お好み
作り方
1 醤油とみりんを混ぜ合わせて電子レンジで 40 秒くらい温めておく。
2 ラップをひいてその上におにぎりのりを 2 枚少し重なるようにおく。
3 その上にご飯をのせ、まず 1 をかけてから具を並べる。(具の上からかけ
ても OK)
4 半分におりたたみ出来上がり!
タレを染み込ませる▼
株式会社コーディスポーツ
管理栄養士・公認スポーツ栄養士
寺尾美佳
以上